サーフボードのクラックを自分でリペア(修理)する方法を紹介します。
大手化学メーカーで接着剤やレジンの製品開発を10年以上従事していました。
そのため、この分野において専門的な知識と経験を持っています。
今回は、誰でも簡単にできるよう、簡易的な資材や道具を使ってリペアしてみましたので、ご紹介します。
用意した道具
今回サーフボードのリペアに使用した道具は以下の6点です。
- エポキシレジン(2液熱硬化タイプ)
- 紙コップ(コンビニコーヒーが入っていた空の紙コップ)
- 爪楊枝(攪拌用)
- ハサミ
- ワックスクリーナー(掃除用)
- キッチンペーパー(掃除用)
紙コップのカット
エポキシレジンの計量や攪拌をやりやすくするために、紙コップをハサミでカットしました。
紙コップはよく乾かしてから使用する必要があります。あまり気にしすぎる必要はありませんが、水分が残っていると硬化不良の原因になるので、注意しましょう!
エポキシレジンの使用方法
キャップや計量カップの混在注意
エポキシレジンのキャップを開けると下記の写真のような感じです。A液/B液用にそれぞれ計量カップが付属されていました。A液とB液を混ぜると硬化するので、計量カップやキャップを間違って混在しないように注意しましょう。(ここでいう混在とはA液の計量カップにB液を入れてしまうことなどのことです。)
キャップや計量カップを混在しないために、それぞれ整理してキッチンペーパーの上に置きます。
エポキシレジンの計量
エポキシレジンを計量します。計量カップを使ってA液とB液を同じ量を紙コップに投入します。今回は各5g計量しました。
エポキシレジンの攪拌
エポキシレジンの軽量が終わったら爪楊枝で攪拌します。紙コップを傾けてエポキシレジンを動かしながら爪楊枝で攪拌します。攪拌時間は3分以上が目安です。攪拌は結構大事な工程です。攪拌不足になると硬化不良を起こし、本来の性能が出なくなるのでしっかり攪拌しましょう。
サーフボードの修理箇所
サーフボードの修理箇所を紹介します。今回はサーフボードの底の部分です。
筆者も初心者のときに、地面にサーフボードを立てて直接置いて、同じ部分を傷やひび割れを起こしたことがあります。(今は靴の上に置いたりしています。)この経験から直接地面にサーフボードを立てておくことはなくなりました。
放置すると内部に水が入ってしまうので、早めに修理する必要があります。もし内部に水が入ってしまった場合、よく乾燥してからリペアしましょう!
攪拌後のエポキシレジン
攪拌から1時間経過
エポキシレジンは、攪拌直後だと粘度が低すぎてそのまま塗布すると、自重で下に流れてしまいます。攪拌後は徐々に増粘していきますので、1時間放置しました。少し粘度が上昇していましたので、下地として塗布しました。増粘してからだと、狭い隙間に入りずらくなるので、流動性があるうちに下地を塗っておく必要があります。
攪拌から4時間経過
さらに4時間経過するとかなり増粘して水飴みたいになっていました。流動性がなくなってきたので、下地の上に重ね塗りしました。
修理完了
エポキシレジン2回塗布した後の写真です。(アンダーコート+トップコート)
結構綺麗に修理できました。
最後に
いかがでしたか?
自分で修理するのは、やってみると案外簡単なものです。
専門店に修理に出すと、1週間かかったり、費用も数千円かかりますので、自分で修理できる箇所は自分で実施することをおすすめします。